
花王株式会社は5月21日に国立がん研究センター 築地キャンパス 研究棟1階にて開催された「希少がんコミュニティ オープンデー」に参画しました。
これは、国立がん研究センター中央病院が2017年から開始している希少がんの産学共同プロジェクト「MASTER KEYプロジェクト※1 」と一般社団法人日本希少がん患者会ネットワークが、希少がん※2 の臨床試験の啓発を目的として発足したものです。
「希少がんコミュニティ オープンデー」
このイベントは、希少がんの課題や患者である本人が臨床試験に参加したエピソードトーク、MASTER KEYプロジェクトの実績・展望を共有し、より多くの方々への希少がんの啓発やさらなる希少がんの治療開発の推進を目指しているものです。
花王は今回、イベント内の展示ブースにて、ハンドトリートメントやヘッドトリートメント、メイク体験などを通じたコミュニケーションを実施。がんをはじめ、さまざまな病気の治療に伴う外見の変化による気持ちの辛さを和らげるケアを指す、アピアランスケア に対する思いを届けることを目指しています。今回の参加者数は、約100名の現地参加、約240名のWeb参加でした。
※1 国立がん研究センター中央病院が有する先端的な研究開発のノウハウと研究支援機能、製薬企業が有するシーズと開発戦略を 融合させ、網羅的かつ効率的に希少がんの治療開発を進めるための産学共同の研究基盤の構築をめざしたプロジェクト
※2 人口10万人当たり6例未満の「まれ」な「がん」、数が少ないがゆえに診療・受療上の課題が他に比べて多いがん種の総称
体験内容
- ヘッドトリートメント体験
花王のヘアケア研究所美容師による頭皮ケアの体験
治療の経験による頭皮や髪への悩みを聞き、自宅でも実践できるケアを伝える。 - ハンドトリートメント体験
花王の有資格者によるオールハンドのトリートメント体験
日ごろのスキンケアの悩みお聞きしながら、ハンドトリートメントを体験してもらう。 - ミニメイク相談
花王のメイクアップアドバイザーによるアピアランスケアへのご相談対応
治療の経験によるメイクへの悩みをお聞きし、肌色や眉カラーのアドバイスを行う。 - 商品展示
花王製品・ブランドのご紹介
悩みに寄り添う花王製品の展示(製品、リーフレットなど)と、動画を使って製品の使い方を紹介。
体験会から得られたリアルな声
今回のイベントに参加された方からは「薬の副作用で粉をふいたように手が乾燥し、ひどくなるとひび割れて痛くて家事ができない」、といった声や「抗がん剤の副作用によって肌の色が抜けてしまう」といったリアルな声があがりました。
また、ご家族ががんになり情報収集の為に「希少がんコミュニティ」に参加された女性は、花王が提供したマッサージを体験し、「仕事と家族の介護で一息付ける時が無く、とても癒された」、と感想を述べました。
花王側のスタッフからは「ハンドケアさせていただくなかで、肌変化を話してくださり、ホッとリラックスされる方が多く、タッチングの大切さも実感した」といった声や、「自身の辛い経験も淡々とお話された方の姿に勇気をいただいた気持ちだ」といった感想がでました。
これからの活動
花王は健康ソリューションプログラムの一部を社外へサービス提供しているほか、事業活動の知見やノウハウを活かしたアピアランスケアにも取り組んでいます。社会全体の健康増進や誰もが自分らしく健康的に暮らせる環境・風土づくりに貢献する活動を進めています。
日本には昔から心を癒す「手当て」という言葉がありますね。花王が治療の話などを聞き、寄り添いながら行った体験会はまさに「手当て」と表現できるもの。花王は、今回の「希少がんコミュニティ オープンデー」においても希少がんの方やそのご家族の生の声を真摯に受け止め、これからの活動に活かすとしています。