花王株式会社の鹿島工場(以下、花王鹿島工場)は、一般社団法人日本能率協会主催の 2024 年 GOOD FACTORY 賞において、「ファクトリーマネジメント賞」を受賞しました。
表彰式及び受賞企業 講演会は 3 月 7 日に行われ、鹿島工場における取り組みが報告されました。
日本能率協会 GOOD FACTORY 賞
1942年に創立された日本能率協会。
日本のものづくり力を強化すべく、企業研修や資格試験、シンポジウムなどさまざまな取り組みを実施しています。
さらにグローバルなものづくりを支援する公益目的事業として2011年に優良工場表彰制度「GOOD FACTORY賞」が創設されました。
具体的にどんなことをしているの?
日本及び中国・アジア地域で、工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組んでいる事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く人々の意識改革、社会的貢献などの内容を幅広く取り上げ、その成果を日本製造業の範として顕彰するものです。
GOOD FACTORY 賞は4種類
GOOD FACTORY 賞は、4つの賞で構成されています。
- ものづくりプロセス革新賞
- IE(Industrial Engineering)改善、ITの適用、品質保証、工程改善、SCM(Supply Chain Management)改善、JIT(Just In Time)、調達革新、物流革新、自動化など、工場・事業所の“ものづくりプロセス”が、総合的に改善・強化されている事例
- ものづくり人材育成貢献賞
- 全員参加の改善活動、技能伝承、能力開発への取り組み、従業員育成など、質の高いものづくりを実現するための“人材育成”に組織的に取り組まれている事例
- ものづくりCSR貢献賞
- 環境対応、省エネ、福利厚生、地域社会との結びつきなど、ものづくりを側面から支える“CSR”(Corporate Social Responsibility)に積極的に取り組まれている事例
- ファクトリーマネジメント賞
- 上記3賞が表彰する個別内容ではなく、総合的に“工場運営”のレベルが高く、全体にバランスのとれた“工場運営”の良さ、といった事例
今回花王はその中で「ファクトリーマネジメント賞」に選定されました。
受賞理由
花王鹿島工場は、社員の働き方改革を念頭に、ストレスフリーなオペレーションと心理的安全性に寄与する ユニークなマネジメントを実施しています。
また以下4点が特にファクトリーマネジメントの優良な活動として評価されました。
ESGとは?
Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス)の頭文字を取ってつくられた言葉。
目先の利益や評価だけではなく、環境や社会への配慮、健全な管理体制の構築などによって持続可能な発展を目指しています。
花王グループの取り組み
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定しています。
- 「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)
- 生活者を主役にしたESGの具体的な活動の方向性と将来への意欲的な意気込みを表したもの。
「花王のESG ビジョン」と、それを実現するための戦略「花王のESG コミットメントとアクション」で構成されています。
また2021年からは、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画を推進しています。
- 「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」
- 人のいのちそのものを危害から守り、笑顔で暮らせる時間を増やす生命への貢献ができるよう努めていくもの。
生きとし生ける、すべての未来のいのちを守る存在となることをめざしています。
花王は今後も生産性や品質の向上、人財育成に積極的に取り組み、人と社会と地球にやさしいESG視点でのよきモノづくりを推進し、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでいくとしています。