小渕真希子×長澤葵「彩花人」、恵比寿アメリカ橋ギャラリーにて開催中



花と人が融合した架空の人物を通じて、多角的な“感性のひっかかり”を提供

フォトグラファーの小渕真希子氏とヘアメイクの長澤葵氏が手掛ける写真展「彩花人」が、東京・恵比寿アメリカ橋ギャラリーにて開催中だ。小さなギャラリーの中に彩が華やぐ二人の作品は、研究的視点から花やモデル、ダンサーといった様々なステークホルダーとのコラボレーションによって実現した、“感性のひっかかり”に満ちた世界観を提供してくれる。

同業やクリエイディブ職はもちろんのこと、鬱蒼とした世相から離れて華やぎを得たい人にもおすすめの空間だ。祝日や週末を控える日程にて開催中なので、時間のある方はぜひ立ち寄ってみて欲しい。

展示の花は東京都・世田谷区にあるduftによる提供。

小渕真希子×長澤葵、二人の「彩花人」への想い

小渕真希子氏(左)と長澤葵氏(右)

「彩花人」花と人が融合した架空の人物。

作品を制作するうえで大切にしたのは一輪の花を介してイメージを共有することです。

この作品は写真を撮る私の作品でもあり、メイクをする長澤さんの作品でもあります。

まずモデルとなる人を決め、その方に似合いそうな花を選び、

選んだ花に合わせてメイクのイメージを2人で相談していきます。

撮影当日、現場でお互いの感覚をすり合わせながら撮影していきました。

また一方で「彩花人」は、花の写真でもあり女性のポートレートでもあります。

モデルとなる方に「彩花人」のイメージを伝えメイクをしていきます。

メイクをしていく中でその人の個性の中に花の要素が少しづつ反映され

凛としていたり、繊細だったり、また少し違った雰囲気をまといはじめます。

撮影の中でも花の個性に合わせて見せ方を変えたり、

花と人が一枚の写真に調和できる着地点を探しながら撮影しました。

時には花ビラの色がぼやけて重なったり、花粉が顔についてしまったり、

でもそれらが溶け合ってメイクとして成立して見えることもあり、

そんな偶然も楽しみつつシャッターをきりました。

花を買いに行くところから撮影まで、誰かを思って花を送る時の感覚に近く、

私にとってすべてが幸せな時間でした。

この作品は長澤さんやモデルの方などと一緒に作ったもので、

ひとりではなりたたない作品だったと思います。

ひとつの花が紡ぐ物語を「彩花人」から感じていただけたらと思います。

小渕真希子

色や形が好きです。

何か物を一つ買う時でも絶妙な色や質感の違いを追及してしまいます。

現実と非現実が溶け込む感覚が好きです。

空、植物、光と影、都会の電線やビルのディテールなどを見ると、

アートピースのようだなと脳内で切り取る癖があります。

小さい頃は可愛い服を着た女の子の絵ばかりを描いていました。

ヘアメイクのお仕事を目指すきっかけは

そんな小さな一つ一つの積み重ねだったような気がしています。

偶然ですが、フリーランスになり10年目の年での開催です。

独立の際、師匠の石川智恵が「続けていれば大丈夫」とかけてくれた言葉を思い出しました。

ヘアメイクを職業にしている方でも

ご自身の個性やモデルに対しての向き合い方が違うと思います。

化粧品が好き、女の子を可愛くすることが好き、服が好き、創作が好き。

私はどれも好きなのですが、自分のヘアメイクをしたモデルが写真に溶け込み、

一枚の絵のようになる瞬間に魅力を感じます。

フォトグラファーの方が何かを追及して撮り続けるライフワークに憧れていました。

好きな物が似ている小渕さんとこの作品をずっとやり続けていることは、

私にとって特別なものです。

ひとつのアートピースのように作品を残していくことは私一人ではできませんでした。

協力してくれたモデルの方たちとのご縁、四季折々の花との出会い、

撮影現場で生まれる偶然の産物。

「彩花人」は、すべてタイミングが重なったから生まれた作品です。

花を観察するようになりいろんな発見がありました。

知識はもちろん、植物の神秘や接することで生まれる自分自身の感情。

人と植物、人工物の関係性、そして命あるものの尊さ。

作品を見てくださる皆様がそれぞれの目線で楽しんでいただけたら嬉しいです。

長澤 葵

「彩花人」概要

開催期間2021年09月22日(水) ~ 2021年09月27日(月)
会場〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-22-3
アメリカ橋ギャラリー | America-Bashi Gallery
入場料無料
開館時間11:00から19:00まで(最終日は17:00まで)



この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアお願いします!