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女性とショートヘア。夏ドラと韓国人アーチェリー選手への誹謗中傷に対する「わきまえない癖」へ



「夕刊フジ」(産経新聞社)の公式サイト『ZAKZAK』が、7月16日、今夏スタートの各局のテレビドラマのヒロインのショートヘアに注目して報じている(記事はこちら→https://www.zakzak.co.jp/ent/news/210716/enn2107160006-n1.html

具体例を列挙した後に、「女性たちの躍進が、髪型にも現れているというわけか」と結んだ。これがテレビドラマの中だけに終わってしまわないことを望みたい。

夜間救急医、社長、バツイチアラサー・・・多彩な女性像。

『ZAKZAK』が挙げたのは、次の各ケースだ。

  • 波瑠(30)。夜間の救急医たちの活躍を描くドラマ「ナイトドクター」(フジテレビ)の主役。女性誌編集者評「もともとロングヘアだったが、ショートに変えてブレークした」。
  • 比嘉愛未(35)。「推しの王子様」(7月15日スタート。フジテレビ)。ベンチャー企業の社長役。女性誌編集者評「やり手経営者としてはショートヘアがよく似合っている」。
  • 二階堂ふみ(26)。「プロミス・シンデレラ」(TBS系。7月15日スタート)。男子高校生に振り回されるバツイチアラサー役。
  • 永野芽都(21)。「ハコツメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)。ポンコツ新米警官役。「まさかのおかっぱ頭」。

働きやすいヘアスタイルにリアリティー?

女性誌編集者は、次のように指摘しているという。

「最近の連ドラは、一昔前のOLの恋愛ものよりも、ヒロインもバリバリと働くキャリアウーマンであったり、医師や警察官のような職業女性であったりというのが当たり前になってきています。それを考えると、働きやすいヘアスタイルのほうがリアリティーはありますよね」。

「女性の側の『わきまえ癖』反省の声も」上野千鶴子氏。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗氏の「女性蔑視発言」が炎上して、同氏の退任にまで発展したことは記憶に新しい。社会学者の上野千鶴子氏はこの件について次のように語っている。

「問題の発言があったとき、会議の席では「笑い声があがった」でしょう。その場で発言をたしなめる人はなく、笑いで同調したんです。そして、問題が大きくなっても、日本の現役アスリートたちの多くは沈黙しました」。

そのうえで、上野氏は次のような声のあることも報告している。

「#MeTooも含めて今回のことで、わたしが変化を感じたのは、「わたしたちがガマンしてきたせいで、ごめんなさい」という年長の女性からのメッセージがあったことです。「わきまえる女たち」が、差別の構造を再生産してきた、自分にも『わきまえ癖』がついていた、と反省する女性が登場しました。こういうことは痛みを伴わなければ言えません」。

「変わる女性像」の予兆がドラマに。

ドラマの中だけでなく、リアルの世界でも、女性たちは変わりつつある。ショートヘアが「働きやすいヘアスタイル」であるというのも、また一つの決めつけかもしれない。しかしそのようなシンボル化を通じて、「変わる女性像」にスポットライトが当てられようしている。夏ドラのショートヘア現象は、そのような社会の変化を多少なりとも反映しているのかもしれない

韓国人アーチェリー選手「ショートヘア」に対する誹謗中傷(WEB版追記)

開催中の東京五輪にて、アーチェリー混合団体と女子団体、女子個人で3個の金メダルを獲得した韓国代表の安山(アン・サン、20)。偉大な記録を達成した氏に対し、髪形がショートヘアであることなどを理由に「フェミニストなら金メダルを返せ」などとする中傷が、韓国国内のネット上で噴出した。

「ショートヘアであることがフェミニストである」と中傷されること然り、ヘアスタイルひとつでメダルの返還要求など言語道断である。社会に蔓延るジェンダーギャップが、自国の品位そのものを貶める結果となっている。韓国国内でも女性の著名人を中心に、一連の中傷に対し厳しい批判が浴びせられた。

どんな国や社会、コミュニティにも課題があることは明白だが、言いやすい中傷を展開されたのもインターネットであるならば、自国社会やコミュニティを飛び越えて内外の「おかしさ」を広め、リアライズすることもまたインターネットの役割となっている。日本然り、韓国然り、その他の国に関してもだ。

上野氏の言葉を借りるならば、「わきまえない」ときが来ている。差別の構造を再生産させないためにも、自分たちに蔓延るジェンダーギャップを顧みる意識が求められる。



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