乾燥肌の方は特に油断できない保湿ケア。
今回は美容のプロである編集部が、スキンケアから生活習慣まで乾燥肌対策を一挙にお教えします!
FANCL 公式HPより引用
皆さま、こんにちは!ファッションエッジ編集部です。
乾燥肌の方は、スキンケアをしてもカサつきや粉吹き、つっぱり感が出やすくなったとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
しかも、お肌の乾燥は化粧ノリが悪くなったり、痒みや肌荒れ、シワの原因にもなりますので、美肌の大敵。
今回は、そんな乾燥肌の原因や対策方法11選を、スキンケア編・ボディケア編・生活習慣編の3つに分けて解説していきます。
おすすめの保湿化粧品や洗顔、クレンジングなどもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧下さい。
乾燥肌になってしまう原因は?
お肌が乾燥してしまう原因は、ずばり、バリア機能の低下です。
お肌(角層)には天然の保湿成分(天然保湿因子NMF)や、細胞間脂質(セラミドやコレステロール)が備わっており、お肌の水分を保持したり、外部刺激からお肌を守ったりする「バリア機能」としての役割を果たしています。
このバリア機能が低下することで、お肌の水分をキープできなくなったり、乾燥などの刺激からお肌を守れなくなってしまうのです。
そして、このバリア機能を低下させてしまう原因は、次のようなものがあります。
- 体質
- 加齢
- 季節
- 間違ったスキンケア
- ターンオーバーの乱れ
こういったことが原因で、肌のバリア機能が低下し、乾燥による肌トラブルが出てきてしまうのです。
それぞれの原因について、もう少し詳しくお話しさせてください。
体質
生まれつき敏感肌や、アトピーに悩んでいる方は、お肌の天然保湿因子(NMF)や皮脂の分泌量が通常よりも少ないため、お肌のバリア機能が低下しやすく、どうしてもお肌が乾燥や刺激を感じやすいです。
しかし、体質だからと諦める必要はありません。適切なスキンケアや良質な生活習慣を意識すると、お肌のバリア機能を整えることができ、乾燥や刺激からお肌を守ることができます。
加齢
年齢を重ねると肌の代謝機能も衰え、もともとお肌に備わっている保湿成分(セラミドやNMF)も減少してしまいます。
そうすると、お肌が水分を抱え込めなくなったり、皮脂が分泌されにくくなり、10代、20代に比べると乾燥を感じやすくなってしまうのです。
季節・環境の変化
季節の変化によっても、肌は乾燥を感じやすくなります。
水分は、乾燥している方に移動するので、やはり空気が乾燥している冬場は、お肌の水分も蒸発しやすくなります。一方、夏は強い紫外線の影響で、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
そして、夏・冬の過酷な環境下でダメージを蓄積したお肌はゆらぎやすい状態となり、春や秋にも乾燥や肌荒れといった肌トラブルを起こしやすくなるのです。
間違ったスキンケア
お肌に合わないスキンケアも、肌を乾燥させる大きな原因です。
特に注意したいのは洗い過ぎ。洗浄力の高い洗顔料やクレンジング料、ボディーソープなどは、お肌に備わっている保湿成分も洗い流してしまい、バリア機能を低下させ、慢性的な乾燥肌の原因になります。
乾燥が気になる方は一度マイルドな洗浄力のアイテムに切り替えましょう。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは、お肌の生まれ変わりサイクルのこと。ターンオーバーよって日々、細胞が入れ変わることで健康的なお肌が作られていきます。
しかし、加齢や肌荒れ、紫外線の影響などで、ターンオーバーは遅れたり、早まったりします。すると、健康的な肌細胞が作られず、お肌のバリア機能も低下。結果的に乾燥や刺激に弱いお肌となってしまうのです。
また、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れ、ストレスが積み重なるのもターンオーバーが乱れてしまう原因になるので注意しましょう。
乾燥肌対策【スキンケア編】
それでは、お肌の乾燥を防ぐための具体的な対策をチェックしていきましょう。
まずは、お顔のスキンケア編から解説していきます。
マイルドな洗顔・クレンジングに切り替える
まずは、洗顔やクレンジングの見直しから始めましょう。世の中にはさまざまな洗顔料やクレンジング料がありますが、乾燥肌さんは洗浄力が穏やかで、皮脂を奪いすぎないものを使いましょう。
具体的な洗顔・クレンジングのコツは以下の4つ。
- W洗顔をしない
- 起床後はぬるま湯洗顔
- アミノ酸系の洗顔料を使う
- 油脂が主成分のクレンジングオイルを使う
ぬるま湯洗顔とは、洗顔料を使わず、ぬるま湯(32~35℃)だけでササっと顔を洗うこと。
乾燥肌の場合、起床後は不要な皮脂が出ておらず、むしろ潤い不足な場合があります。そのため、洗顔料を使ってしまうと、肌の潤いがますます奪われてしまうので、就寝中にお顔に付着した埃をぬるま湯で落とすだけで十分なのです。
また、洗顔料を使う場合はしっかりと泡立て、5秒以内に洗い流すこと。そしてクレンジングの際は適量を使い、こちらもできるだけササっと済ませましょう。
洗顔料やクレンジングがお肌に乗っている時間が長いと、洗顔後にお肌が乾燥しやすくなります。
<乾燥肌対策におすすめの洗顔料>
FANCL(ファンケル) 乾燥敏感肌ケア 洗顔リキッド
FANCL 公式HPより引用
洗浄力がマイルドなアミノ酸系の洗浄剤を使用。お肌の潤いを守りながら洗えるリキッド状の洗顔料です。素早く泡立ち、保湿成分を含んだモコモコの泡でお肌を優しく洗います。
<乾燥肌対策におすすめのクレンジング料>
SNIDEL BEAUTY(スナイデルビューティー) ボタニカル クレンジングオイル
オリーブ果実油を主成分としたクレンジングオイル。乾燥肌にも潤いを残しながら、濃いめのメイクも落とせます。
カサつき、ゴワつきが気になる肌もふんわり柔らかな質感に。
化粧水は適量をつけること
化粧水をたっぷり付けてお肌に水分をしっかり補うという考え方もありますが、化粧水の付けすぎは逆に乾燥を招きやすくなるので注意が必要です。
水分を与え過ぎると角層がふやけ、さらにバリア機能が弱まってしまう可能性があるからです。
化粧水は価格に関わらず、適量を付けることを心がけましょう。多くても500円玉1枚分が理想的。
シートマスクも短時間におさめて
化粧水と同じく、シートマスクの付けすぎも要注意。パッケージに記載されている使用時間を守り、できれば週に2~3回程度の使用がおすすめです。
中には毎日使いに向いているシートマスクもありますが、これらは美容成分が控え目なもの。そして、長時間の付け過ぎは御法度です。
セラミド配合の保湿アイテムを取り入れる
セラミドとは、お肌のバリア機能を担う細胞間脂質の主成分です。つまり、セラミドを化粧品から補えば、お肌のバリア機能をサポートでき、乾燥や刺激からお肌をしっかりと守ることができます。
セラミドはプチプラ化粧品にもよく配合されていますが、乾燥肌さんには高濃度にセラミドを配合した美容液やクリームがより効果的です。
もしくは、肌本来の水分保持能を改善できるライスパワーNo.11を有効成分とした薬用化粧品もおすすめ。
<おすすめのセラミド高濃度配合クリーム>
hifmid(ヒフミド)エッセンスクリーム
hifmid 公式HPより引用
3種類のヒト型セラミドを4%配合したクリームです。ふわっとやわらかなクリームでベタつきもない軽やかな付け心地。
一方、軽やかなテクスチャーからは想像もできない程、お肌をしっかりと乾燥から守ってくれるので季節問わず使いやすいアイテムです。
<おすすめの保湿美容液>
ONE BY KOSE(ワンバイコーセー) セラムヴェール
Maison KOSE 公式HPより引用
日本で唯一、肌の水分保持能を改善できるライスパワーNo.11を有効成分とした薬用保湿美容液。洗顔直後に使用する先行型の美容液なので、ダイレクトに潤いを届けることができ、お肌の土台を整えます。
ワセリンを上手く利用する
ワセリンはお肌にピタッと密着し、お肌の潤いを長時間キープするのが得意な保湿成分です。
いつものスキンケアの最後にプラスするだけで、お肌の潤いが普段よりもグッと持続するので、乾燥に悩む方にはぜひトライしてみてほしいアイテム。
しかし、ワセリンは一般的な保湿クリームよりも硬く、粘り気のある使用感なので苦手意識がある方も少なくないと思います。
どうしてもワセリンを使いたくない場合は、ワセリンやミネラルオイル、スクワランといった炭化水素油を配合した乳液や保湿クリームを選び、お肌にしっかりと潤いを閉じ込めましょう。
<おすすめのワセリン>
サンホワイト P-1
楽天市場より引用
サンホワイトのワセリンは柔らかくて伸ばしやすいのが特徴。
メイク前にも使いやすく、皮膚に薄い膜を張り、お肌の潤いをしっかりと保持してくれます。
<ワセリンの塗り方>
スキンケアの最後に、ワセリンをほんの少しだけ手のひらに取って伸ばし、お顔にハンドプレスするようにじっくり馴染ませます。
米粒2~3粒分だけでも効果を発揮してくれますし、特に乾燥しやすい部位だけに塗るのも効果的です。
<おすすめの保湿乳液>
ケアセラ APフェイス&ボディ乳液
ロート 公式HPより引用
ワセリンやミネラルオイルの他、ヒト型セラミドやアミノ酸、ペプチド類など、乾燥肌にうれしい保湿成分を豊富に配合した乳液です。
ミルキーな使用感ながらも、冬の乾燥肌もしっかりと保湿します。
乾燥肌対策【ボディケア編】
続いて、からだの乾燥対策について解説していきます。基本的な考え方はお顔と同じ。
とにかくお肌の潤いが逃げていかないように意識しましょう。
お風呂は温度と時間に気を付ける
寒い冬はあったかいお風呂にゆっくりと浸かりたいですよね。しかし、40度以上のお湯になると、お肌の潤いである皮脂が流出し、一気に乾燥が加速するので、湯船やシャワーの温度は37~38度が理想的。
また、お湯につかる時間は10~15分程度におさめましょう。
アツアツのお湯よりも、ややぬるめのお湯の方が身体を芯から温めることができるので、入浴後も急激に体が冷えることもなく、質の良い睡眠も取れるので一石二鳥です!
ボディソープもアミノ酸系を使う
スキンケア編でもお話した通り、乾燥肌さんは洗浄力が穏やかなアイテムを選ぶことが大切です。からだを洗う時も、アミノ酸系の洗浄剤を使ったボディーソープを使いましょう。
また、ワキやデリケートゾーン、膝裏など、皮脂やニオイが気になりやすい箇所はボディーソープを使った方がベター。
しかし、皮脂が出にくく、乾燥しやすい部分はボディーソープを付けなくてもOK。シャワーや湯船のお湯で汚れは十分流せています。
<おすすめのボディーソープ>
ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ
ロート 公式HPより引用
もちっりうるおいヴェールのあるお肌に導くボディーソープ。
適切な洗浄力で汚れはきちんと落としながらも、セラミドプラスや、7種の天然型セラミドなど豊富な保湿成分で乾燥しがちなお肌にも潤いを残します。
ボディも保湿ケアを習慣化する
熱いお湯を使わないことや、マイルドなボディーソープを使うことなど、お風呂でのケアも大切ですが、それでも日中は衣服の繊維や擦れで肌が乾燥してしまいます。
そのため、からだの保湿ケアも習慣化することも大切です。
できれば朝晩、せめてお風呂上がりのタイミングだけでもボディミルクやオイルを使用し、お肌を乾燥から守ってあげましょう。
<おすすめのボディミルク>
Neutrogena(ニュートロジーナ) 超乾燥肌用 インテンスリペア ボディローション
Neutrogena 公式HPより引用
伸びが良く全身に馴染ませやすいミルクローション。ベタつかず、塗布後すぐに衣服を着ても不快感がありません。
純度99%の医療グレード(※)グリセリンの他、アラントイン、パンテノールといった整肌成分も配合し、お肌をヴェールのように包み込みます。
乾燥肌対策【生活習慣編】
生活習慣が乱れると、ターンオーバーも乱れ、健康的な肌細胞がつくられなくなってしまいます。
化粧品によるお手入れも大事ですが、生活習慣の見直しも重視しましょう。
タンパク質を摂取しよう
私たちの細胞は食べたものでできており、特にタンパク質はお肌の材料そのものです。よって、普段の食生活でもお肉やお魚を積極的に取り入れ、丈夫なお肌をつくれるよう心がけましょう。
たまに、ダイエットのために食事制限をして、肌荒れやお肌の乾燥を感じやすくなる方がいらっしゃいます。
せっかく痩せたのに、今度は肌荒れに悩まされるなんて悲しいですよね。ダイエット中も、タンパク質や必要な栄養はしっかりと取りましょう!
飲み物も上手く利用しよう
美肌に欠かせないビタミンや食物繊維は野菜や果物から摂取したいですが、外食やコンビニ食では食べるチャンスが少ないですよね。
そんな時は、飲み物を上手く利用しましょう。
- 野菜ジュース
- トマトスース
- 豆乳
- 青汁
など。中にはジュースにすることで効率的に摂取できる栄養素もあるので、普段料理をしている方もしていない方も、ぜひ取り入れてみて下さい。
良質な睡眠を取ろう
健康的なお肌に生まれ変わるためのターンオーバーは、就寝中に行われます。
よく、「8時間は睡眠時間を確保しよう!」なんてお話を耳にしますが、忙しい現代人にとってそれはなかなか難しい話。しかし一番大切なのは、8時間よりも短くても良いので熟睡することです。
<良質な睡眠のためにできること>
- 睡眠の1~2時間前にお風呂を済ませる
- 睡眠の4時間前までに食事を済ませる
- 就寝前にストレッチをする
- 就寝前にスマホを見ない
- 部屋を暗くする
- パジャマを着る
特に、眠り始めの3時間は大切。このタイミングで成長ホルモンが盛んに分泌されるため、食事でとった栄養が吸収され、細胞が活性化します。美肌のために熟睡できるよう、工夫していきましょう。
今回は以上となりますが、いかがでしたか?
仕事や学業、家事や育児、人間関係など、忙しい毎日の中で完璧なスキンケアや、生活習慣を身につけることは難しいかもしれません。
しかし、少しずつでも改善していけば、お肌はその分ちゃんと応えてくれます。
まずはできそうなことから取り入れ、乾燥に負けないお肌づくりを一緒に頑張りましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※USP(米国薬局方) grade