
2025年5月27日(火)、中野製薬株式会社(本社:京都市)が主催する美容イベント「BEAUTY IS ART 2025」が、東京ビッグサイトTFTホール500にて開催されました。イベントテーマは「ユメヲキザメ」。
美容師という職業の可能性を再定義し、感性とマーケティングの両面からその成長を後押しする今回のイベントには、国内外の美容師や関係者が多数来場。会場は立ち見が出るほどの盛況となりました。
中野社長が語る「夢を刻む」時代の美容師像

イベントの冒頭には、中野製薬 代表取締役社長・中野孝哉氏が登壇。「美容師の可能性を最大限に引き出す」という想いを軸に、2025年のテーマ「夢を刻め」に込めたメッセージを伝えました。
“教育・求人・集客”といった業界が抱える課題や、社会の変化にも目を向けながら、美容師がこれからも夢を描き続けていくためには、感性・技術・マーケティングの力を、時代に即して磨いていくことが欠かせない―そうした考えを示しました。
さらに、今回初めて台湾のサロンが参加したことに触れ、「美容は国や言葉の枠を越えて、感性でつながっていくもの」と、その広がりと可能性への思いも語られました。
マネジメントセミナー「SNSを武器にする時代のブランディング」

第一部では、株式会社NEXT 副社長 兼 CMOのKUMA氏が登壇。美容師専門のSNS集客を数多くサポートしてきた知見から、「Instagram時代に適応したブランディング戦略」について語りました。成功事例をもとに、投稿設計や発信軸のつくり方、フォロワーとの関係性の築き方など、すぐに実践できるノウハウが詰まったセミナーとなりました。
ヘアショー「DIFFERENT MATERIAL」
第二部では、「DIFFERENT MATERIAL」をテーマとしたヘアショーを展開。ADITION、SOL./punel、ZELE、そして台湾から初参加となるoasisの4サロンが、それぞれの個性と哲学を体現するステージを披露。


リアルとファンタジー、大胆さと繊細さが交錯するパフォーマンスは、美容師の表現力を“アート”として再提示する試みとして、観客を魅了しました。


編集部注目のポイント

立ち見が出るほどの熱気に包まれた会場。なかでも、台湾・oasisのステージが日本の美容師たちの感性と響き合う様子は、「美」が国や言葉を越えて心をつなぐ力を持つことを改めて感じさせてくれました。
中野製薬のプロダクトがショーの世界観に自然に溶け込む様子からは、ものづくりと表現の密接な関係が伝わってきます。FASHION EDGEでもたびたび紹介しているTANTOをはじめ、同社の製品は現場の声を大切にしながら、日々進化を重ねてきました。 その姿勢が、これからの美容の風景にやさしく寄り添っていくように感じられます。
「夢を刻む」というテーマのもとで交わった感性と創造力。その裏には、現場と共に歩む中野製薬の姿勢がありました。これからの歩みにも、そっと注目していきたいところです。

